先日、アナフィラキシー で入院したという記事を書きました。
退院した3日後くらいにまた様子がおかしくなったので、病院へ行き念のため点滴をしてもらったのですが、その際にアレルギー検査をお願いしました。
実はアレルギー検査って10年くらい前にもやったのですが、年齢も重ねて体質も変わっているのではないかという思いがあって、再度検査をしてみることにしました。
誰かの役に立てばと思い、検査の種類とそれぞれどう違うのかをまとめてみました。
- 保険適用のアレルギー検査の種類について
- 私が13種類のアレルゲン検査を選んだ理由
- RASTで調べられること
- MAST-36で調べられること
- View-39で調べられること
- アレルギー検査の選び方まとめ
保険適用のアレルギー検査の種類について
ざっくりいうと血液採取で行う保険適用のアレルギー検査は下記の3種類があります。
- RAST(自分で13種類選べる)
- MAST-36(規定の36種類)
- View-39(規定の39種類)
具体的にどんな種類のアレルゲンが検査できるかは後ほど紹介したいと思いますが、
どれも血液を少量とって検査をするので、皮膚につけるわずらわしいパッチテストは不要です。
検査結果は1週間〜10日くらいで出るので、採血と結果の2回の通院で完了します。
私が13種類のアレルゲン検査を選んだ理由
私が今回受けたのは検査できるアレルゲンの数が13種類までのものでしたが、その他の検査では36種類または39種類のアレルゲンを検査できる保険適応のアレルギー検査があります。
普通に考えたら39種類の方が検査できるアレルゲンの種類が多いのに、なぜ今回13種類にしたかというと、自分の場合は花粉症やハウスダストなどのいわゆる「吸入系」のものに関してはあまり症状がないことがあり、逆に症状がでやすいものとしては「食餌系」のものだというのがはっきりわかっていたからです。
そしてさらに食餌系についてもっと深く言うと、おもに魚介類がどうやら怪しいということで、魚介類の検査項目が多く選べる13種類のアレルギー検査にしたのです。
実は、私のアレルギーはアレルギー検査に入っていないちょっと特殊な食べ物なのですが、そういった場合は大学病院などで検査することも可能です。
ですが、私の場合は特定できているので検査せずともNG、それに近しいものを調べることで「アレだけ食べなければ、見た目が似ていてもOK」と安心できます。
とにかく原因がわからないけれど広範囲で調べたいということであれば、39種類の検査を行うのがおすすめです。
RASTで調べられること
さきほども書いた通り、たくさんある中から自分で13種類選びます。13種類までが保険適用(3割負担で5,000円くらい)となるので、例えば20種類調べたい場合は7種類分が自費での検査となります。
自費での場合は、330円+1項目ごとに430円(だったかな?)が加算されます。
※今回私が調べた項目だけ、備忘録として青色にしてみました。
室内塵 | ハウスダスト1 |
ダニ | ヤケヒョウヒダニ,コナヒョウヒダニ,アシブトコナダニ,サヤアシニクダニ,ケナガコナダニ |
樹木花粉 | スギ,ヒノキ,ビャクシン,ハンノキ,カバ(シラカンバ属),コナラ,ブナ,マツ,ニレ,ヤナギ,カエデ,クルミ,クワ,アカシア,オリーブ |
イネ科 植物花粉 |
カモガヤ,オオアワガエリ,ハルガヤ,ギョウギシバ,オオスズメノテッポウ,セイバンモロコシ,ホソムギ,ナガハグサ,ヒロハウシノケグサ,アシ,コムギ,スズメノヒエ,コヌカグサ |
雑草花粉 | ブタクサ,オオブタクサ,ブタクサモドキ,アキノキリンソウ,ヨモギ,ニガヨモギ,フランスギク,タンポポ,カナムグラ,ヘラオオバコ,シロザ,イラクサ,ヒメスイバ |
真菌/細菌 | アルテルナアリア,カンジダ,アスペルギルス,クラドスポリウム,ペニシリウム,ムコール,ヘルミントスポリウム,マラセチア(属),ピティロスポリウム,トリコフィトン,黄色ブドウ球菌エンテロトキシンA,黄色ブドウ球菌エンテロトキシンB |
動物 | ネコ(フケ),イヌ(フケ),モルモット(上皮),ハムスター(上皮),マウス,ラット,家兎(上皮),ウマ(フケ),ウシ(フケ),ブタ(上皮),ヤギ(上皮),ヒツジ(上皮),セキセイインコ(羽毛),セキセイインコのふん,ニワトリ(羽毛),アヒル(羽毛),ガチョウ(羽毛) |
昆虫 | ゴキブリ,ユスリカ(成虫),アシナガバチ,ミツバチ,スズメバチ,ヤブカ(属),ガ |
寄生虫 | アニサキス,回虫 |
職業性 アレルゲン |
絹,綿,ラテックス,オオバコ種子,イソシアネートTDI,イソシアネートMDI.イソシアネートHDI,無水フタル酸,エチレンオキサイド,ホルマリン,Hev b 6.02(ラテックス由来) |
食品 | 牛乳,卵白,卵黄,オボムコイド(耐熱性卵蛋白),米,ソバ,コムギ,ω-5 グリアジン,オオムギ,オートムギ,ライムギ,アワ,ヒエ,キビ,トウモロコシ,大豆,Gly m 4(大豆由来),インゲン,エンドウ,ピーナッツ,Ara h 2(ピーナッツ由来)アーモンド,クルミ,Jug r 1(クルミ由来),カシューナッツ,Ana o 3,ココナッツ(カシューナッツ由来),ブラジルナッツ,ハシバミ,イチゴ,リンゴ,モモ,バナナ,メロン,オレンジ,グレープフルーツ,キウイ,マンゴ,アボガド,洋ナシ,トマト,セロリ,パセリ,玉ネギ,スイカ,ニンジン,ヤマイモ,ジャガイモ,サツマイモ,カボチャ,ホウレンソウ,タケノコ,ニンニク,ゴマ,マスタード,麦芽,ビール酵母,カカオ,チーズ,モールドチーズ,α-ラクトアルブミン,β-ラクトグロブリン,カゼイン,グルテン,牛肉,豚肉,鶏肉,羊肉,エビ,ロブスター,カニ,ムラサキイガイ,アサリ,カキ(牡蠣),ホタテ,イカ,タコ,サバ,アジ,イワシ,タラ,カレイ,サケ,マグロ,イクラ,タラコ |
薬物 | ヒトインスリン,ゼラチン |
MAST-36で調べられること
すでに決まっている下記の36項目全てを検査することができます。よく聞くアレルギー反応がおきる項目が入っていますが、この項目にないものは調べられません。
こちらは36項目で5000円くらいです。
※MAST-36とView-39で重複しない項目を赤文字にしています。
環境系 | コナヒョウヒダニ,ハウスダスト,ネコ皮屑,イヌ皮屑 |
花粉系 | オオアワガエリ,カモガヤ,ブタクサ,ヨモギ,スギ,ヒノキ,ハンノキ,シラカンバ |
食餌系 | キウイ,バナナ,ゴマ,ソバ,小麦,ピーナッツ,大豆,米,マグロ,サケ,エビ,カニ,ミルク,豚肉,牛肉,鶏肉,オボムコイド,卵白,トマト,モモ |
その他 | カンジダ,アルテルナリア,ラテックス,アスペルギルス |
View-39で調べられること
こちらも同様に規定の39種類が検査できますが、上のMAST-36よりも増えている感があります。MAST-36と重複していないものもありますのでなんとなく怪しいと思ったらこちらを選んだ方が良いのかもしれません。
MAST-36に入っていないものだけ色をつけています。
こちらも検査費用は5000円くらいです。
※MAST-36とView-39で重複しない項目を赤文字にしています。
食品 | エビ,カニ,ミルク,卵白,オボムコイド,大豆,小麦,米,ソバ,ピーナッツ,ゴマ,リンゴ,キウイ,バナナ,サバ,サケ,マグロ,牛肉,鶏肉,豚肉 |
ダニ | ヤケヒョウヒダニ |
樹木花粉 | スギ,ヒノキ,ハンノキ,シラカンバ |
イネ科植物花粉 | カモガヤ,オオアワガエリ |
雑草花粉 | ブタクサ,ヨモギ |
動物 | ネコ,イヌ |
真菌/細菌 | カンジダ,アスペルギルス,アルテルナリア,マラセチア |
昆虫 | ゴキブリ,ガ |
その他 | ラテックス |
アレルギー検査の選び方まとめ
どれも血液検査だけですし、費用は5,000円くらい(診察料などは別途かかります)なので、結局は「どの項目を調べたいか」ということがキモとなります。
- 原因に心当たりがある場合➡RAST(13種類)
- トマトor桃が怪しい場合➡MAST-36
- リンゴorサバが怪しい➡View-39
また私のように、普段の生活ではアレルギーがなくても、あるものを食べた際にそれが偶然アナフィラキシーの原因だったという最悪なこともあるので、一度くらい検査してみるのもありかもしれませんね。