どちらかというとMですけど教えてください

どちらかというとMの人が書いてます。まだ知らない事沢山あるので、コメントなどで教えてもらえると嬉しいです

遅発型アナフィラキシーに注意

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先日アナフィラキシーになり、入院してしまったので備忘録として記事にしたいと思います。

 

アナフィラキシーとは

簡単にいうと過剰なアレルギー反応です。

その「過剰」というのがすごくて、場合によっては数分で死に至るようなものをアナフィラキシーと言います。(もはや人体のバグ)

アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が体内に入ることにより、複数の臓器や全身に症状が起こり、生命に危険が及ぶ過敏反応のことです。その中でも血圧低下や意識障害を伴う状態をアナフィラキシーショックと呼んでいます。

引用:https://www.saiseikai.or.jp/medical/column/anaphylaxis/

 

全身に現れる症状はこんな感じです。これが同時多発で発症します。

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資料:食物アレルギーにより引き起こされる症状|食物アレルギー研究会

 

アナフィラキシーには即時型と遅発型がある

過去に2回アナフィラキシーショックになっていますが、その2回とも原因となるものを食べた直後に症状(即時型)がでました。

初めてアナフィラキシーになった時の様子はこちら

www.dochi-m.work

 

ですが、今回は4〜6時間後に症状(遅発型)がでました。
その原因は、食べたものを胃で消化し始めたことによってアレルギー反応がで始めたということでした。

いままで、アナフィラキシーというのは食べた直後の即時型しかないと思っていたこともあり、なかなか自分に起きた異変の正体に気がつくことができませんでした。

 

遅発型アナフィラキシーになった経緯

私のように遅発型アナフィラキシーも場合によってはあるものの、なかなか気がつくことができないので、少しでもみなさんがもしもの時に早く対処できるよう参考になればと思います。

飲み会で飲んだり食べたり(23:00)

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金曜の夜に同僚と飲みに行き、普段食べているものを食べていました。

自分がアナフィラキシーになるものは把握しているので、もちろんそれは食べていませんでした。
ですが、それだけでは落とし穴があるのです…

食べなくても同じ包丁やまな板を使うことで、そこからアレルゲンとなる成分を間接的に摂取してしまうということがあるのです。

飲み会が終わったのが23時過ぎで、とくに何も感じず普段通りに帰宅。

めんどくさいので、シャワー浴びずに25時すぎに就寝。

 

夜中に胃痛で目がさめる(3:00頃)

なんとなく胃がムカムカし始め、胃痛を感じ始めたのが夜中の3時ごろです。

串揚げなども食べていたので、きっと古い油であげていたんだろう。
それがちょっと合わなかったから胃もたれしちゃったのかなくらいに思っていました。

 が、このツイートを最後に無視できないほど胃痛が強くなってきました。

 

症状が悪化し全身に広がっていく(3:30頃)

胃痛で眠れなくなってスマホなど見ていたら、とにかくデリケートゾーンがチクチクと痒くなってきました。乾燥シーズンなので肌荒れかなと思ったのですが、どんどん痒くなってきまして、あれ?性病かなんか?と思ったのですが、心当たりがない…

いや、粘膜じゃなくて太ももとかに近いところの皮膚がとにかく熱い。

シャワーを浴びずに寝てしまったので、ムレたりでかゆいのかもと思い直し、軽くシャワーを浴びました。

けど、やっぱりかゆいのでかぶれかなんかだと思い明日病院に行ってみようと、スマホで婦人科系の病院を探し始めます。

 

そのうち、手のひらがかゆいことに気がつきまして、見ると手のシワに沿って赤く腫れていました。

そして、鏡で全身を確認してみると上半身が湿疹まみれになっていて、口元と耳の中まで赤く腫れていることがわかりました。

ここでようやく自分がアナフィラキシーだと認識しました。

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そしてエピペンは持っていたものの、「エピペンは貴重」という意識が強過ぎて市販の「アレグラ」を飲みました。

なぜアレグラかというと、アレルギー反応に効くのでエピペンないときはそれでも少しは効くよと以前先生に聞いていたからです。

っていうか、いまが!エピペン打つタイミング!

エピペン持っている人は遠慮なく打っちゃってください。まじで。

※エピペンとは 

アナフィラキシー発生時の補助的な治療薬で、筋肉に自分で注射します。

処方箋が必要ですが、そもそも処方している病院が少ないです。1本あたり8000円くらいですが、保険適用できます。有効期限が1年間で、使わない場合も新しいものに交換する必要があります。

エピペンは、アナフィラキシーがあらわれたときに使用し、医師の治療を受けるまでの間、症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための補助治療剤(アドレナリン自己注射薬)です。あくまでも補助治療剤なので、アナフィラキシーを根本的に治療するものではありません。エピペン注射後は直ちに医師による診療を受ける必要があります。

引用:エピペンとは|エピペンについて|アナフィラキシー補助治療剤 エピペン

 

119に電話(4:00頃)

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初めてのアナフィラキシーでは呼吸器官が圧迫され、言葉を発することはもちろん息もできずに倒れてしまいました。
今回はそこまでの症状ではなかったのですが、遠慮なく119で救急車を呼びました。 

119したのが土曜の4:00というかなりの早朝だったため、サイレンは鳴らさないで欲しいと伝えたのですが、「ダメです。鳴らします」と、そうなんだー。

救急車が来るまでにアレグラの効果がで始めたのか、少し手のひらの赤みも減ってきた気がします。

少し落ち着きを取り戻し、病院から帰る時のことを考えて、めっちゃあったかい服に着替え、お財布・スマホ・眉毛書くメイク道具(昼間のノーメイクは…せめて眉毛だけでも…)・携帯の充電器をバッグに入れマンション前でスタンバイしました。

救急車よんでいる人間が歩けるのかよって思うかもしれませんが、今回は普通に歩けました。が、歩けるものの全身震えてましたし玄関まで到着したら座り込みました。

(オートロックのマンションに住んでいる場合は、とにかくオートロックの外まで出てください。でないと救急隊員の人が来るまでに時間がかかってしまい、アナフィラキシーの場合手遅れになる可能性が非常に高いです。)

 

病院に到着し、筋肉注射+点滴。そして入院

救急車が到着するまでの時間だけでも、やはりアレグラだけでは抑えきれず症状が良くなったり悪くなったりを繰り返していました。

救急車に乗り込み、血圧や酸素量など色々計測されました。(身体が限界を迎えていて血圧は計測できず)

どうにか受け入れてくれる病院もみつかり到着するなり、すぐ太ももに筋肉注射をされました。

筋肉注射はとても痛いのでおかげさまで意識がはっきりしました。

その時に、胃で消化するタイミングでアレルゲンが体内に消化され始めたこと遅発型のアナフィラキシーがあること24時間以内に症状が再発する可能性が高いことを教えてもらいました。

同時に計測した血圧は上が70台で、そのまま点滴もしながら入院となりました。
アナフィラキシーの治療は注射か点滴しかない)

病室のベッドに移動してから何度か看護師の人がなにやら話しかけにきたり採血やらなにやらしていたと思うのですが、寝不足と血圧の低下でウトウトしていたので何があったのかは不明です。
が、途中でめっちゃ謝られたのと布団が広範囲で血だらけになっていた&腕に5箇所くらい注射痕あったのでなんか失敗したんだろうな…

↓片腕だけでこれ。点滴はもう片方の腕。

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3時間くらい寝た後は結構元気になっていて、めっちゃお腹空いていたんですけど、食事は取らないで欲しいといわれたのでお昼まで点滴のみで我慢でした。

なぜだかお茶だけ出してもらえたので「わーい」と声に出してしまいました。

 

その後、待ちに待った食事はこんな感じでした。美味しかった!
味のしないお粥、梅干し、ブロッコリーのマヨ和え、鶏むね肉と玉ねぎのケチャップ炒め、お茶。

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入院について補足

起きてからしばらくすると暇だったのですが、経理担当っぽいひとから、入院計画みたいな説明をされました。

入院期間は経過観察が必要なため、2日間(実質1日ちょっと)でした。

あと、大部屋が満員ということで個室だったわけですが個室料金が高かったです。

ですが以前Twitterで「病院都合の場合差額ベッド代は払わなくて良い」というのを見かけていたため、「差額は払いたくないです」と伝えました。

不要な差額ベッド代を払わないために必要な基礎知識【保存版】/

けど、個室の居心地がよかったのでお金払っても個室でいいかなとか正直なところ思いました。

結果、差額は払わず大部屋料金でOKになりました。退院する際に大部屋覗きましたがベッド空いていたので、今回は遠慮なく伝えてよかったと思います。

 

無事退院

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とくに何もなく無事退院となりました。後日またきてくださいねなどもなくするっと退院でした。

ただお会計の時に困ったことがありました。

いくら大部屋料金といえども万単位での出費です。

普段キャッシュレス生活ですので、お財布にもともと現金が入っていません。しかも、金曜の夜に飲んだため、お財布のなかには1,000円しか入っていません…

近所にコンビニがあるというので、おろして戻ってお会計をしました。

たった1日ちょっとの入院でしたが、医療費明細書は2枚にも渡っていて、ウトウトしている間にいろんな処置がされていたことがわかりました。 

 

アナフィラキシーは症状が治っても24時間以内に再発する確率が高かったり、顔のむくみなどが取れなくなってしまったりすることがあります。

今回のように何もなく終わる場合もありますが、しばらくは普段食べ慣れているものでもアナフィラキシーになってしまうことがあるので、ちょっとずつ食べるのが良いそうです。
そのほかは普段とあまり変わらない生活ができますが、72時間くらいはおとなし目に生活してください。

 

まとめ 

今回エピペンは使わずに終わりましたが、 遅延型のアナフィラキシーがあるということを知ったので、食事時だけではなくて普段からエピペン持ってないと怖いなと思いました。

今回初めて知ったこと・覚えて起きたいこと・肝に銘じたいこと

  • 遅発型のアナフィラキシーもある(他にもある)
  • 食べた直後だけでなく、消化のタイミングでもアナフィラキシーが起きる
  • 病院都合の差額ベッド代は場合によっては、支払いを拒否できる
  • エピペンは気管支を拡張する作用、粘膜の浮腫を改善する作用があるから積極的に使う!
  • ていうか、迷うな!エピペン打て!

 

アナフィラキシーも3回目となると、結構な上級者なんじゃないかなと思い始めましたので、もっと役に立つような記事をいつか書こうと思います。

特に、エピペンについての知識はもっと広まって欲しいので詳しく書こうと思います。

 

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