ブログを書き続けていくうちに「食」についての記事が多くなってきました。
一時期よりは外食にかける金額や、料理に費やす時間も少なくなってはきたものの、やっぱりわたしは食べることやそれにまつわることが好きです。
そんな私のお気に入りのグルメ系エッセイ本を3冊紹介させてください。
奇天烈食道楽
冒頭にも書いた通り「食べること」はもちろん、自分で料理するのも好きですしいわゆるセンベロ(1,000円で酔える居酒屋)に行くのも好きなので、グルメや美食家というよりも「食道楽」というのが、自分にふさわしいのではと思っています。
ちなみにwikiによると食道楽とは
道楽のひとつで、うまいものを食べたり、料理を作ったりすることに熱中し、それを生き甲斐にすること。およびそうしたことをする人。
だそうで、さらに食道楽の人は男性の方が多いらしい。
そんなことを考えつつ「食道楽」にまつわるエピソードを探していたところ、こちらの本を発見。
その名も「奇天烈食道楽」です。
この本は村松友視さんがdancyuで連載していたものが1冊の本にまとまったものだそうで、現在は入手困難な本となっています。絶対に読みたい!と思ったので、とにかく探して古本を購入しました。
目次はこんな感じなので、タイトルだけ見ても何が書いてあるかあまり想像がつきにくい物となっていますが、全部で68篇あります。
だがしかし、読み進めてみると非常におもしろい!
食の起源や飲食店にまつわることが面白おかしく書いてあり、ある程度食に関する知識のある人でも非常に楽しめる内容となっています。
例えば、丼物は明治時代では下品だと思われていたとか関東と関西では魚屋に並ぶ魚の向きが縦横違うとか、そういう雑学も軽快な口調で書かれています。
作者の村松さんは80歳くらいなので、懐かしい昭和の食風景を知ることができました。
本の中に出てきた食べ物で、いま個人的に気になっているのが「水そば」と「酒粕の天ぷら」です。へー、そんな食べ方もあるのかと興奮です。
アンコウはアヒージョで
表紙はかなりポップな印象の「アンコウはアヒージョで」ですが、この本を手にしたのは3年近く前です。その時から、この本はこの先ずっと持っていようと決めました。ちなみに、さきほどの奇天烈食道楽も手放さない予定です。
サブタイトルに「八十五歳の美味しい台所」とある通り、こちらの著者の和仁皓明さんも高齢です(わたしはおじいちゃん子だったけど、なにかそれと関係があるのかな?)
本屋さんで初めて手に取ったらまず目次を見ると思うのですが、これ見てください!
1か月ごとに季節の美味しい食べ物や楽しみ方が沢山あります。
料理好きの人って、毎月その季節の食材を料理して食べるのが好きな人が多いのでこういうのストライクゾーンだと思うんですよね。
この本のタイトルにもなっているアンコウをアヒージョで食べたいなと思っていますし、実際に煎り酒は作ってみたりもしました。
先ほどの奇天烈食道楽は食べに行くことがメインに綴ってあるのに対して、こちらの本は「食べるものを作る」ことに舵をきっている気がします。
文章の口調はちょっとお上品なおじいさんという感じだけど、具材や調味料の量も書いていないので作り方を読んで盗むといったところ。
こちらの本はまだまだ売っているので見つけたら「買い」ですよ。
フランス人は10着しか服を持たない
すごく有名な1冊ですね!グルメ本でこの選出は違うんじゃないかと思いますよね…でもね、ファッション以外でも心に響くものがあったので(強引に)グルメ本として紹介しちゃいます。
ファッションや以外にも、フランス人は間食をしないとか情熱をもって食べるとかアメリカ人の著者にとっては驚きの食生活について書かれています。
その中でも、ポロネギ(リーキ)というものが気になり築地や広尾のナショナルまで行ってポロネギのマリネを作りました。(この時フランス料理も習いに行っていた)
さらに本の影響できちんとしたチョコレートを食べることにもはまって、チョコレート屋さんで素晴らしいチョコレートたちと出会うことができました。
どちらかというと、食や持ち物などライフスタイルを見直してすっきりしたいと思った時におすすめの本です。
私は初めて読んだときに結構影響されてシンプルな食生活にしていたけど、しばらくたつとまた食べる!作る!に再突入しました。それもまたしばらくするとシンプルな食生活にしたくなるというループでして、ちょうどいまはシンプルな時期。また読み返そうかな。
おまけ:鍋のバリエーションを増やす本
そろそろ気温も下がって寒いですしダイエットも兼ねて、最近は鍋をつくることが多くなってきました。
鍋レシピ本が多く出版されていますが個人的におすすめの本がこの2冊。(本当はもう1冊あったのですが、借パクされているので…)
簡単ごちそう小鍋
こちらはかなりおすすめで、全てのレシピがたった3種類の食材を用意すればできるという優れもの!
鍋なのでヘルシーですし、用意する食材も少ないのでお財布にもお腹にも優しい。いいなと思って買ったレシピ本でも、実際1冊のうち5種類料理すれば当たりだなとおもっているのですが、この本では15種類くらい作っているのでかなりおすすめです。お気に入りは「はんぺんとジャコの花椒鍋」。
原千鶴の酒肴になる「おとな鍋」
お酒のつまみとして食べつつ、最後のしめにさらに食べれるという、1回で2食楽しめちゃうおつまみ鍋の本です。
この本の中の料理がお店で出てきたら、そのお店好きになっちゃうなーというものばかり。
例えば、イカをワタで焼いて食べたあとの鍋に、ご飯を入れておこげも楽しみながら食べるとか最高じゃないですか!
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